ローリングダブトリオのプレーンなシューズ、“トライベッカ”です。
ドレッシーな佇まいでありながら、横から見た時の爪先のポッコリ感とソールの厚さに武骨さを感じます。
大人っぽい落ち着いたカジュアルにも使えますし、ビジネスシーンでもお使い頂けることと思います。
以前ローリングダブトリオのプレーントゥのシューズで“マーシー”というモデルがありましたが、“マーシー”がDワイズだったのに対し、この“トライベッカ”はEワイズになっています。
その他、所々仕様が変更されています。
アッパーに使用しているレザーは、浅草で大正時代に創業した中村千之助商店製のキップです。
しなやかで適度にコシがあり、足に馴染みやすそうな、丁寧に作られたドレス用の革です。
ちなみにキップとは、生後6ヶ月から2年位迄の牛の革で、カーフよりも強度が有り、厚みが有るのが特徴です。
ライニングは耐久性を考慮し、密度の高い上質な子牛(キップ)のヌメ革を使用しています。
ソールには、軽くて耐久性とグリップ力が高いローリングダブトリオ特注のコルククレープソールと、耐久性が高くて柔軟なベルギー製の上質なベンズレザーを使用し、ヒールにはキャッツポウ・ヒール(ヴィンテージではなく現行の物で、擦り減りを考慮し一般的なキャッツポウより高めの20mmの物)を使用しています。
また、ガゼットの裏側にヌメ革を縫い付けることによって、足の甲部分に直接ガゼットが当たらないように配慮した作りになっていたり、アーチピロー仕様(土踏まずの部分にクッション材が仕込んである)になっていたり、かかとのインソール部分には薄めの低反発シートを使用してクッション性を確保してあるなど、履き手に優しい作りになっています。
グッドイヤー製法なのでソール交換も可能です。
ドレッシーな表情の中にもどこかヴィンテージのポストマンシューズを想わせる雰囲気も漂わせている、飽きの来ないシューズです。
ビジネスシーンにおいてでも足元にヴィンテージライクな雰囲気を取り入れて、日頃からささやかな悦びを感じて頂けることと思います。