燦々と陽光が降り注ぎ、夏はカラッとした心地良い暑さで、冬もわりと温暖で、年間を通して過ごしやすいカリフォルニア。
〝ミルクと蜂蜜で溢れた憧れの約束の地”、カリフォルニアにやっと辿り着いた、渡り労働者〝ホーボー”や、〝オーキー”と呼ばれたダストボウルの被害に遭ってオクラホマの地を追われた人々など、金も住処も無く、ただただ西を目指して遠い旅路をはるばるやって来た漂泊者達ですが、夢にまで見たカリフォルニアでの現実はあまりに厳しく、土地の人々からは疎まれ蔑まれ、やっと仕事にありついたとしても足元を見られて食っていくこともままならない程の安賃金で長時間働かされ、先が全く見えない厳しい生活を強いられることになります。
追い詰められた彼らの先にはもうこれ以上西に行くことは出来ず、眼前にはだだっ広い太平洋とビーチしか広がっていません。
北米大陸の行き止まり、人生の行き止まりで愕然と肩を落とす者もいれば、ビーチを力強く踏みしめてこう思う者もいます。
「人生、まだ棄てたもんじゃねぇ。ビーチで暮らしてさえいればまだマシかもな。」と。
今回のバーンストーマーズのコレクションは、生と死の狭間で、海と陸がせめぎ合う自由の渚で、しぶとく逞しく生きる人々にスポットを当てます。
ビーチに打ち上げられたモノや打ち捨てられたモノを拾ったり、それらのモノで何か別のモノをこしらえて生活のタシにする人々を〝ビーチコマー(BEACHCOMBER)”と言います。
("COMB"とは、櫛などで梳(す)くという意味があります。つまり砂を梳いて埋もれたモノを手に入れるという訳です。)
特に嵐の後や、波の強かった日の翌朝はビーチコーミング日和です。
打ち寄せられた廃材で小屋を建ててしまうこともあれば、貝殻でアクセサリーを作ったり、ヤシの実でボタンや土産物めいた小物を作ったり、流木で何かオブジェ的な物を作ったりして生活のタシにする、それがビーチコマーの生き方です。
もしかしたら黒潮に乗って北大西洋海流を経てカリフォルニア海流に乗り、はるばる日本からカリフォルニアに届いたモノもあるかもしれません。
遠い地に住む誰かからのメッセージ・ボトルが見つかるかもしれませんし、打ち上げられた物から遠い地へロマンを馳せる事もビーチコーミングの楽しみ方です。
こちらは今回のテーマを形にしたTシャツです。
ちなみに"LIFE IS BETTER AT THE BEACH"の言葉は、かつてバーンストーマーズの人が西海岸を旅した時にふと見上げた看板‐長い間太陽と潮風に晒されて所々錆び付きペンキがひび割れた看板に描かれてあった言葉だそうです。
その看板はいつまでも彼の眼に焼き付いているそうですが、今回のコレクションでその時の感動やら何やらを表現出来て、看板冥利に尽きることと思います。
このTシャツも時を経てばその看板のようにいずれプリントがひび割れて、"LIFE IS BETTER AT THE BEACH"の言葉に更に重みを加えることでしょう。
ボディは丸胴仕様で、50年代のフリーダムスリーヴ・スタイルとなっています。
洗い込んでいくと、おそらく斜行してくと思われます。
生地は厚からず、薄からず程良い厚さの生地で、伸縮性も程良くあるとても肌触りが良い生地です。
プリントは薄めのラバープリントとなっていますので、着込んで洗い込んでいくとイイ感じにプリントがヒビ割れて、味わい深くなっていきます。
■ サイズ表 ■
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身幅 |
着丈 |
裄丈 |
S |
45cm |
63.5cm |
40cm |
M |
48cm |
66cm |
42.5cm |
L |
51cm |
68cm |
45cm |
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