今回バーンストーマーズのコレクションでは、遥か北の大地、アメリカのラスト・フロンティア、“アラスカ”に思いを馳せます。
アラスカの原住民達によって使われていた“アイディタロッド・トレイル”と呼ばれる道は1880~1920年代のアラスカのゴールドラッシュ時には重要な交通網で、冬場の物資の運搬や交通手段は犬ぞりによって行われていました。
犬ぞりの御者の事を“マッシャー”と呼びます。
“アイディタロッド・犬ぞりレース”は、世界中から集ったマッシャー達がアラスカのアンカレッジからノーム迄約1850kmを8~15日間程掛けて走破する毎年行われるレースです。
1850kmと言うと北海道の稚内から鹿児島の大隅半島の先っぽ迄の直線距離が約1880kmですから、この気の遠くなるような距離を、ましてや氷点下40度にも及ぶ極寒のアラスカの大自然の中(氷原だけでなくツンドラ地帯や山岳地の中)を、犬の力を借りて走破しなくてはいけない訳ですからその過酷さが伺えます。
“地球上で最後の偉大なレース”と言われるのにも納得出来ます。
危険は何も寒さだけではありません。
旅の途中でヘラジカの突進に遭い、犬が大ケガをするという危険も伴います。
このレースには最大16頭の犬を連れて最低でも6頭でゴールインしなくてはいけないというルールが有ります。
つまりこのルールは、旅の途中で脱落したり命を落とす犬も少なくない大変過酷なレースという事を意味します。
そりを引く犬種には立派な体躯を持った“シベリアン・ハスキー”が多いですが、アラスカでは古来よりエスキモーのマラミュート族が労働犬として飼っていた“アラスカン・マラミュート”も使われます。
この“アラスカン・マラミュート”は“シベリアン・ハスキー”に比べてスピードや持久力は劣りますが、穏やかで人になつきやすく、忠実で献身的な性格の可愛い犬種です。
そんな献身的にそりを引くマラミュートの群れを“マラミュート・パック”と呼びますが、このバラック・ダッフルバッグにはその“マラミュート・パック”の名が付けられ、マッシャー達が旅の道中に使っていたバッグをイメージして作られています。
アラスカは、その広大な土地、そして気候条件により、ソビエトを仮想敵国とした軍事演習がよく行われた地でもあります。
その為、アラスカでは軍の放出品が安く手に入り、地元の人々に重宝されます。
また、そんな軍の放出品のパーツを使ってリメイクされた物も数多く存在します。
この“マラミュート・パック”は、“G.I.バッグ”などとも呼ばれる、“あしたのジョー”も使っていたあの細長くてデカい“バラック・ダッフルバッグ”を使いやすく改造したバッグになります。
日常的に使いやすい手頃な大きさに改良し、底に入れた物を取り出しやすいようにジッパーで開閉出来るようになっています。
なんせ本物のバラック・ダッフルバッグは底に入れてしまった物を取り出すには、中の物を一旦全部ぶっちゃけないと出せないものですから。
中にはジッパー付きのポケットと、蓋が付き、蓋の裏にはシリアルナンバーのステンシルが入っています。
ちなみに余談ですが、本物バラック・ダッフルの場合、もし戦地で亡くなってしまったら故人の身の回りの物を全て入れてバッグに直接住所を書いて残された家族の元に届けられるという悲しい事実がありますが、この“マラミュート・パック”には健気な愛犬達と過酷な旅を無事に乗り越える為の必需品が収納されていたことでしょう。
※年号のステンシルの数字は色々有り、位置も多少異なる場合が有ります。
※高さ50cm、底の直径27cm
※デッドストックのコットンナチュラルダックを使用している為、最初から汚れが付いている物もございますので予め御了承下さい。
※別カラー、レザーパーツ付きバージョンも含めて、限定80個です。