ヒッピームーヴメント全盛期の60年代末,その中心地サンフランシスコから全く新しいレザーファッションが誕生しました。
その代表ブランドの1つに“イースト・ウエスト”があります。
この“イースト・ウエスト”,実は楽器店だったのですが,68年頃からステージ衣装的なカスタムメイドのレザージャケットの製作・販売を始め,その評判はみるみる広がって有名ミュージシャンの間でも人気のレザーブランドとなりました。
愛用者の中には,かのM・ジャガーや,J・ジョップリンもいました。
イースト・ウエストと言えば,レザークラフトやエアブラシを駆使した手の込んだカスタムメイドのレザージャケットで有名ですが,その高い芸術性にただただ人の創造力の豊かさに感服してしまいます。
現在コレクター達の間で高値で取引されている事も納得出来ます。
そんなイーストウエストの中でも最高傑作とも言われるジャケットが,この“パパイヤ”です。
レザークラフトでパパイヤの葉を表現し,パパイヤの実の中にハワイの夕暮れの情景が手書きで描かれています。
尚,パパイヤの葉は色によって使用している革が異なり,黒はゴートスキン,タンはホースハイド,ブラウンはキップレザー(仔牛)を使用しています。
また,裾のクリーム色の部分はキップレザーになります。
手描きのペイントといい,レザークラフトといい,非常に贅沢で芸術性の高い1着と言えるでしょう。
ボディに使用しているレザーは細かいシボが有るキップレザーで,色はキャメル色です。
着込んでいくとツヤも出てきますし,色も摩擦やオイルや日焼けの影響で変色してきそうですし,各クラフト部分も味が出てきそうです。
全体的にくたびれた表情になると,まさにヴィンテージの風格漂う一着になるでしょう。
ステッチはパープルの綿糸で縫ってあります。
インナーライニングにはキュプラを使用し,ジェラードオリジナルのレザーパッチが取り付けられています。
パッと見,派手なレザージャケットではありますが,このハワイの夕暮れを見ていると,浜辺に打ち寄せる波音と,ハワイの哀しい運命を唄ったと言われる名曲“Aloha 'Oe(アロハ・オエ)”が聴こえてきそうです。
※着丈は裾のラインに傾斜がある為,後ろに比べて前の方が9.5cm程長くなっています。
※着用画像は身長170cm,体重60kgの者がサイズ38を着ております。
■ サイズ表 ■ |
| 肩幅 | 身幅 | 着丈 | 袖丈 |
M | 45cm | 50cm | 54.5cm | 64cm |
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