杢ブラックのツイルと、各ポケット部分にインディゴツイルを使用したエンジニアズ・コート、“フランク”です。
機能的に配された数多くのポケットや背面のゲームポケットから察するに、このコートが機能性に富んだハンティング・コートをベースににして、エンジニア達が作業場で使いやすいように改良して作り上げられた事を物語っているように思えます。
(ちなみにこの“フランク”を作るに当たってフリーホイーラーズが入手したヴィンテージのエンジニアズ・コートはブラウンダックの物で、パッと見はハンティング・コートにしか見えませんでした。)
まずこのコートを持つと意外と重いのですが、その訳は、袖の下半分以外は全て杢ブラックツイルによる2重構造になっている為です。
ですので一般的なカバーオールに比べると、ずっしり重みがあります。
また、洗い込んでいくとインディゴツイル部分が色落ちして、最初の頃とはまた印象が変わっていくと思います。
ポケットの数も多く、裾の4個のフラップ付きポケットは全てマチ付きで、容量を確保しています。
左胸のフラップ付きのポケットの上には5本分のペン挿しが貼り付けられ、右身頃にはフラップ付きポケットが大小2個付けられています。尚、この小さい方のポケットはサングラスなんかを入れるのに使っていたようです。
背面には両側から物を入れられる大容量のゲームポケットの上から更に、右側から物を入れられる大きなパッチポケットが貼り付けられています。
何に使っていたのかは分かりませんが、おそらく作業に必要な図面でも入れていたのでしょう。
また、内ポケットは3個付いています。
衿と袖裏にはネイビーのコーデュロイを使用し、脇の下には通気孔が付いています。
ボタンは“BUBO SPORT TOGS”の大小2種類のナットボタンが使用してあります。
ポケットの中にはユニオンチケットが縫い付けられています。
ハンティングウェアとも一般的なワークウェアとも異なる独特の構造を持つ“エンジニアズ・コート”。
こんな凝ったワークウェアを見ると、エンジニア達の要望に応える為に使いやすさに考慮を重ね、その結果、既存のハンティング・コートを改良して作り上げるという機知に富んだ当時のメーカーには頭の下がる思いがします。
※着用画像は身長170cm、体重60kg、胸囲91cm、ウエスト82cmの体型の者が、36を着ています。
※着用画像で合わせているアイテムは、コンダクターシャツのホワイトシャンブレーとスチームドンキーのセピアブラウン、コンダクターシャツのインディゴチェックとデリクマンのブラックです。
※元価格¥57000(税抜)
■ サイズ表 ■
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肩幅 |
身幅 |
着丈 |
袖丈 |
36 |
42cm |
52cm |
74cm |
61cm |
38 |
44cm |
54.5cm |
75cm |
62.5cm |
40 |
45cm |
57cm |
77cm |
63cm |
42 |
47cm |
59.5cm |
78cm |
64cm |
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