遥か頭上の彼方で“ガンガン”と鉄をぶっ叩く音が鳴り響く高層ビルの建設現場。
その音の正体は鉄骨同士を組み合わせる際に生じる僅かなズレを修正する為に、屈強な男がデカいハンマーで力の限り鉄骨をぶっ叩いている音です。
人類の建築技術の粋を持って建てられている超高層ビルも、結局のところ男達の腕力で成り立っていると思わされる、そんな説得力のある音です。
1920~30年代の高層ビルの建設ラッシュに携わった、命知らずで屈強な労働者達が身に付けていたワークウェアにスポットを当てたシリーズです。
こちらは、ほんのり緑がかったダークブラウンのような濃いめのオリーヴドラブに染めた上質なホースハイドを使用したワークコート、“ジャーニーマン”です。
ブレーキマンによく似ていますが、若干ブレーキマンより肩が細めで、よりAラインを強調したシルエットになっています。
尚、“ジャーニーマン”とは、真の職人を目指すべく、熟練の職人の元で自らに必要なスキルの修練をし、それが習得出来たらまた別のスキルを持つ職人の元へ渡り修行をするという、常に高みに挑み続ける技術労働者の事を意味します。
革ジャンとしては珍しいオリーヴドラブのホースハイドは、まず下地をグリーンで染め、表面をオリーヴドラブの染料で仕上げてあり、ダークブラウンとは一味異なる色合いで、深みとムラ感のある渋い色合いに仕上がっています。
また、着込んでいくとシボが浮き上がってシワが刻まれていくのは勿論ですが、摩擦により表面が剥げると下地のグリーンが浮かび上がってくると思われますので、今迄味わった事の無いエイジングをお楽しみ頂けると思います。
フロントのラインはブレーキマン同様緩やかにカーブを描いた形状になっています。
ポケット口の形状やフラップも独特な歪んだ形状になっているのも特徴です。
裏地は袖裏も含め、ブラウンのコットン・フランネルを使用しています。
各ポケットの内側は、ベージュのコットン・フランネルを使用しています。
内ポケットの内部は、インディゴウォバッシュ・シャンブレーを使用しています。
チンストラップが付き、袖裏には内リヴが付いています。
ボタンはナットボタンを使用しています。
左下ポケットの中には、ユニオンチケットが縫い付けてあります。
また、ブレーキマン同様、全体的に細かいピッチで縫ってあるステッチも、古い時代の雰囲気を醸し出す為の重要なディテールです。
珍しい仕上げのレザーを使用した今回のジャーニーマン。
今迄の革ジャンとは異なる経年変化をじっくり楽しんでみたい欲求に駆られる1着だと思います。
※写真のジャンーニーマンコートはサイズ38です。
※こちらの革は個体差がございますので、一着一着シワやシボの表情が異なりますので御了承下さい。
御注文の際には現物の画像をお送りさせて頂きますので、お気軽にお申し付け下さい。
■ サイズ表 ■
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肩幅(shoulder) |
身幅(chest) |
着丈(length) |
袖丈(sleeve) |
34 |
--cm |
--cm |
--cm |
--cm |
36 |
42cm |
51cm |
67cm |
63cm |
38 |
44cm |
53.5cm |
69cm |
64cm |
40 |
46cm |
55.5cm |
70cm |
64.5cm |
42 |
48cm |
58cm |
72cm |
65.5cm |
44 |
51.5cm |
61.5cm |
74cm |
66.5cm |
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